Harry Potter and the Philosopher's Stone
Chapter 4 [00:14:58] "A wizard. And a thumping good one I'd wager, once you are trained up a little." (Hagrid)
thumping: 途方もない、とても素晴らしいwager: 賭ける、請け合う
And a ˈthumping ˈgood one, I’d ˈwager
「しかも、とりわけすごいやつ、」(and a thumping good one) 「おれが保証する。」 (I’d wager)
thumping も wager も馴染みの薄い単語かもしれません。わからない単語が出てきたときには辞書で調べて、一つ一つ覚えていくしか仕方ありません。
I’d wager の I’d は I would を短縮させたものです。ここでは would は「意思」を示すものです。
will に比べると would のほうが丁寧で柔らかな印象を与えます。I will have another beer. だと「ビールをもう一杯たのむよ。」なのに、I would have another beer. 「ビールをもういっぱい飲みたいのですが。」くらいの感じでしょうか。ビールをくれと言っていることにはかわりありませんが、やや控えめな感じがします。
/əndˈθəmpɪŋˈgʊdwənaɪdˈweɪdʒə/
カタカナで表すと「アンドサンペングダナイドウェイジャ」のような感じに聞こえます。
特に good one, I’d の部分が聞き取るのが難しいと思います。
ここでは one の /w/ が抜け落ちてしまっています。/w/ が抜け落ちるというのはこれがハグリッドの癖なのか、たまたまここではそうなってしまったのかよくわかりません。でも、とりあえず /w/ が抜け落ちていると頭で分かっていると聞き取ることができるのではないかと思います。one は前の good、後ろの I’d と繋がって「グダナイド」のようになります。
once you are trained ˈup a little.
「ちょっと訓練をすればだけど。」
once はここでは「〜すれば」という接続詞です。
/wənsjuətreɪndəpəlɪtl/ カタカナで表すと「ワンツユアチュレインダパレトウ」のようなリズムです。
once の /n/ と /s/ の間には [t] の音が入ってしまうのでしたね。
train の /tr/ では /t/ を発音するときの舌の位置が後ろに下がり、「トゥレイン」ではなく「チュレイン」のようになります。
trained up a までは繋がって「チュレインダパ」のように聞こえるはずです。train up は句動詞なので up のほうが強く発音されます。
little の /tl/ は側面破裂を使います。