Harry Potter and the Philosopher's Stone
Chapter 2 [00:04:32] "Why don’t you just cook the breakfast and try not to burn anything." (Aunt Petunia Dursley)
強勢はごく普通に内容語である cook、breakfast、try、burn と否定を表す not に置かれています。
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Why don’t you just ˈcook |
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the ˈbreakfast |
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and ˈtry |
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ˈnot |
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to ˈburn anything. |
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waɪdəntjədʒəstˈkʊk |
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ðəˈbrekfəst |
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ənˈtraɪ |
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ˈnɒt |
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təˈbənenɪθɪŋ |
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Why don’t you はかたまりで「〜したらどう?」という提案や命令を表し、機能語のように扱われます。don’t には not を含みますが、この場合は強勢は置かないのが普通です。
don’t の /t/ は後ろの /j/ につられて舌先はやや後ろに下がり、「チュ」のように発音されています。
just の次は cook で破裂音が連続するので、just の /t/ は破裂させません。
また、cook の後ろの /k/ も息の流れを止めるところまで、破裂させずに終わらせています。/ʊ/ は唇を突き出す音で日本語の「ウ」とは異なる音なので気をつけて練習をしてください。
最初の1小節目は「ワイドンチュジャスクッ」という感じになります。
3小節目 and try の and の /d/ も破裂させんません。次に try が来るので破裂音が連続することもありますが、and は機能語で強勢を置かないことが多く、その場合は /ən/ やさらに /n/ のようになることが多いのです。
/tr/ は /t/ と /r/ が連続するというよりもこれで一つの音素であると考えるべきで、「チュラ」のような発音になります。
not も次の to と繋がってしまい、not 自体の /t/ は破裂させません。破裂するのは to の方の /t/ です。
burn の /n/ は舌を歯茎につけて口から流れる息を止めます。このため、次の anything と連続させると「バーン エニセン」ではなく「バーネネセン」のようになります。
全部をつなげると「ワイドンチュジャスクッザブレッファステンチュラエナットゥバーネネセン」のようなリズムになっています。