Harry Potter and the Philosopher's Stone
Chapter 5 [00:19:07] "Doris Crockford, Mr. Potter, I can't believe I'm meeting you at last." (Doris Crockford)
at last: ようやく、とうとう、ついにI ˈcan’t beˈlieve I’m ˈmeeting you at ˈlast.
can’t believe の部分ですが、can’t の /t/ と believe の /b/ は破裂音が連続するので前の方の /t/ は破裂させんません。
そこでですが、can’t と can はどのように区別をするのでしょう?ここでは次にくる音は /b/ ですが、例えば I can’t tell you. と I can tell you.、次にくる音が /t/ のときはそもそも音声で区別をして発音することはできますか?
can’t と can で最も差が現れるのは強勢を置くか置かないかです。can’t は強勢を置いて長くはっきりと /ˈkɑnt/ (アメリカ英語では /ˈkænt/) と発音をします。一方、can には普通は強勢は置かないので弱く短く曖昧に /kən/ となります。
I can’t believe |
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/ |
aɪˈkɑnt |
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bəˈliv |
/ |
I can believe |
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/ |
aɪkənbəˈliv |
/ |
当たり前のことですがネイティブスピーカー同士の会話でこれらを混同することは絶対にありません。私たちも日本語であればちょっと聞いただけで「この人はイントネーションに特徴がある。」とか「訛がある。」とすぐに気が付きます。ネイティブスピーカーの耳は恐るべしです。
“Can or can’t?” 残念なことに私はよく言われます。can’t はともかく can を「キャン」と思って喋っていると間違われることが多いでしょう。
I’m meeting は連結してしまいます。I’m の /m/ は聞こえないと思いますが、文法的に be 動詞は必要です。
ドリスさんは頭の中では /aɪmmitɪŋ/ と言っているのですが、口から出てくる音声では2つの /m/ がつながって一つになってしまいます。ハリーの耳に入ってくる音声も /m/ は一つですが、脳の中で心理的に聞こえているは I’m meeting なはずです。
at last (/ətlɑst/) の /tl/ の部分は側面破裂をさせます。