I-08-1000

Harry Potter and the Philosopher's Stone


Chapter 8 [00:29:01] "Anyone that stood up to him ended up dead. Your parents fought against him. But nobody lived once he decided to kill him. No body. Not one. Except you." (Hagrid)


Anyone that stood ˈup to him ended ˈup ˈdead.

最初の部分 ˈAnyone that stood ˈup to him で強勢を置いているのは anyone の前半と up 2箇所です。

stood up は句動詞なので後ろの up を強く発音します。stood /d/ は次の up と連結して「ラ」のように発音しています。また、up /p/ は次が /t/ で破裂音が連続するため破裂はさせません。そして、him は強勢がないので /h/ は聞こえなくなります。

これらを連続すると「エネワヌザストゥテム(/ˈenɪwənðətstʊdˈəptəɪm/) のようになります。

that は関係代名詞です。別に who でも構わないのですが、ここでは that が使われています。

後半の ended ˈup ˈdead も、up /p/ は次の dead /d/ と破裂音が連続するため破裂はさせません。ended up は句動詞です。

各々の単語を連結させると「エンデダデ(/endedəpded/) のようになります。

ˈYour ˈparents ˈfought against him.

Your は代名詞 (所有格の) なので普通は強勢は置かないのですが、「ハリー、お前の」と強調するためにやや強く発音しています。強く発音するときは /jɔ/ で、すぐ後の fought (/fɔt/) と同じ母音です。「オ」と「ア」の中間の音で、「オア」と後ろに向かって口を開くように練習すると良いです。

parents (/perents/) をハグリッドのように発音することができない時は /pe/ /rents/ 2つに分けて練習をしましょう。

難しいのは /pe/ のほうです。/p/ は破裂をさせてから次の母音を発音する前に空気が口の外に流れる時間を作らなくてはならないのでしたね。ハグリッドを手本にして、「ぺエ」 ([phe]) のように空気が流れる「」の間ができるように練習をしましょう。/e/ は日本語の「エ」よりは口を開いて「ア」に近い音にです。

「ペエ」ができたら後ろに「レンツ」をつなげて「ペレンツ」のように発音をするのが parents です。

/f/ は上の前歯とした唇で摩擦をさせる音です。/f/ は強音ですから摩擦する音を非常に強く出します。ハグリッドの fought をよく聞いて手本にしてください。/f/ の摩擦をさせる音を十分に響かせてから次の /ɔt/ を発音します。

これらを連続させると「ヨペレンツフオアタゲンステム」のようになります。

But ˈnobody ˈlived once ˈhe deˈcided to ˈkill them.

once 〜 の once は接続詞で「ひとたび〜すれば必ず」という意味になります。he は「例のあの人」、them は最初の nobody のことです。「ひとたび例のあの人が殺すと決めたら」(once he decied to kill them) 「生きていられたやつは誰もいなかった」 (nobody lived) です。

once (/wəns/) では /n/ /s/ の間に /t/ の音が入ってしまうのでしたね。そして、次に he (/hɪ/) では /h/ の音が無くなっています。このため、once he の部分は「ワンツ」のように聞こえます。

kill them の部分ではやはり them /əm/ と発音していて、「ケレム」 (/kɪləm/) のように聞こえます。

Exˈcept ˈyou.

exept (/ɪkˈsept/) の後半の/sept/ の部分は /pt/ と破裂音が続くので /p/ を破裂させないのは定石通りです。強勢は後半の /sept/ にあって、前半の /ɪk/ は弱く発音をします。このせいもあって、/ɪk/ の部分も /k/ を破裂させずに空気の流れを止めるだけ (しかもかなり曖昧に) で終わらせてしまっています。空気の流れは止めているので /k/ /p/
も聞こえるのですが、リズムは「」のような感じです。

「同化」という現象が起きているので覚えておいてください。「同化」というのはある音が前後の音につられてそれに近い性質に変化をしてしまうことを言います。

辞書に載っている発音は /ɪkˈsept jʊ/ ですが、/tj/ の部分が /tʃ/ (「チュ」) のようになります。これは /t/ の発音をする場所が  /j/ につられて後ろにずれるためで、早口で喋るときにはより頻繁に起こります。

would you が「ウジャ」に聞こえたり miss you が「ミシュ」に聞こえたりするのも「同化」の一種です。

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