Harry Potter and the Philosopher's Stone
Chapter 11 [00:42:57] "There's no witch or wizard who went bad who wasn't in Slytherin. " (Ron Weasley)
There’s ˈno ˈwitch or ˈwizard who ˈwent ˈbad who ˈwasn’t in ˈSlytherin.
このセリフも聞き取るのが難しいですね。
There’s は There is を短縮させたものです。
witch or wizard は連結してしまって「ウィチョウィザドゥ」のように聞こえます。
who (/hu/) が2回出てきますが、いずれも関係代名詞なので弱く発音されていて /h/ は脱落しています。最初の who はその前の wizard、2つ目は bad と連結してそれぞれ「ウィザドゥ」、「バドゥ」のように聞こえます。
全体をつなげると「ゼアズノウィチョウィザドゥウェンバドゥワズンネンスレザレン」のように聞こえます。
went bad の部分は went の /t/ と bad の /b/ とで破裂音が続くので、前の /t/ が脱落しています。
who wasn’t in の wasn’t の /t/ も破裂させておらず、全体で空気が鼻に流れて「ワズンネン」のようになっています。/t/ をきちんと発音しなかったり、空気の流れを口→鼻→口→鼻とすることころを口から鼻に変わったところでずっと鼻に流し続けてしまったり、要するに強勢が無いのでサボった結果だと思います。
文章自体も難しいですね。
who は2つとも関係代名詞です。who went bad も who wasn’t in Slytherin も witch or wizard を説明するものです。「悪くなった魔女や魔法使いでスリザリンにいなかったヤツはいない。」です。スリザリンに入った魔女や魔法使いが全部悪くなるというわけでは無いが、悪くなった奴らは必ずスリザリンに入っていたとロンは言っています。
スリザリンに組分けされた子供は、将来、悪い魔女や魔法使いになることがあるのですね。