Harry Potter and the Philosopher's Stone
Chapter 12 [00:46:27] "Potions. But everyone knows it's the Dark Arts he fancies. He's been after Quirrell's job for years. " (Percy Weasley)
after: 欲しがって、下心を持ってfancy: 好む、気にいる
potion: 液状で服用する薬・毒、もっぱら魔法使いや錬金術師の調合する薬
But everyone ˈknows it’s the ˈDark Arts he ˈfancies.
強勢がある単語は knows, Dark, fancies の3つです。
いろいろな音が連結して「バレベレワノウゼツザダーカーツィファンツェズ」のように発音しているため、この一文は早口に聞こえます。
But everyone (/bətevrɪwən/) の部分、/t/ は舌先で歯茎を叩く「ラ行」のような音になります。
everyone knows it’s (/evrɪwənnoʊzɪts/) は、まず、everyone の最後の /n/ と knows の最初の /n/ はつながって一つになってしまいます。次に、knows it’s の部分は発音記号の通り、knows の最後の /z/ と it’s の /ɪ/ をつなげ、日本人にとっては「ゼ」と思って発音したほうが良いでしょう。
Dark Arts he (/dɑkɑtshɪ/) の部分、Dark の /k/ と Arts の /ɑ/ はつながって「ダーカーツ」のようになります。Arts と he
は3つの子音が連続します。ここではパーシーは /h/ の音を比較的はっきりと発音していますが、強勢の無い単語ですし /h/ は脱落しやすい音です。
fancies (/fænsɪz/) の /n/ は舌を歯茎に付けます。続く /sɪ/ を意識的に「ツェ」のように発音したほうが日本人にとっては /n/ を正しく発音することができるようになるでしょう。
Dark Arts と he fancies の間には関係代名詞の which が省略されています。fancy は「〜を好む、〜をしたいと思う」という意味の動詞です。it’s the Dark Arts which he fancies は「スネイプがやりたいのは闇の魔術 (Dark Arts) だ。」で、頭に everyone knows がついているのは「そのことはみんな知っている。」です。
He’s been after ˈQuirell’s ˈjob for ˈyears.
be after はここでは「〜を狙っている、〜を欲しがっている」という意味です。
He’s は He has を省略したものです。「クィレルの仕事を何年も (for years) ずっと狙っている。」ので現在完了形を使います。
強勢のある単語は Quirell’s, job, years の3つで「ヘズベナフタクィレルズジョブファイアズ」のように発音をしています。
He’s been は「ヒーズビーン」ではなく「ヘズベン」のように発音をします。完了形は難しいと思うかもしれませんが、非常によく使われます。慣れておきましょう。
for は多くの場合は /fə/ です。「フォア」と覚えてきたかもしれませんが、その印象とは異なると思います。これも慣れるようにしましょう。