Harry Potter and the Philosopher's Stone
Chapter 2 [00:06:03] "Sorry about him. He doesn’t understand what it’s like, lying there day after day, watching people press their ugly faces in on you." (Harry Potter)
He ˈdoesn’t underˈstand ˈwhat it’s like
what it is like は「それ (it) がどのようなものであるか」です。ここでも what は the things which に相当する関係代名詞です。「それ (it)」とは次に続く
(1) lying there day after day と
(2) watching people press their ugly faces in on you
のことです。
「それがどのようなものであるか」 (what it’s like) を「ダドリーは解らないんだ」 (he doesn’t understand) です。
ˈlying there ˈday after day
it の指す1つめは「毎日毎日そこに寝そべっていること」です。
ˈwatching ˈpeople ˈpress their ugly ˈfaces in on you
2つめは「来る人来る人が君に顔を押し付けるようにして気味悪そうにジロジロと眺めていくこと」です。
この部分はやや聞き取りづらいかもしれません。発音記号で表すと
/ˈwɒtʃɪŋ ˈpipl ˈpres ðə əglɪ ˈfeɪsəz ɪn ɒn yu/
一方、カタカナで表すと「ワッチェンピプルプレスゼアグリフェイセゼエノンユ」のような感じだと思います。
watching の /ɒ/ は「ア」に近い「オ」、/ɪ/ は「エ」に近い「イ」です。
people の /i/ は奥歯の側面が見えるくらいに唇を横に引っ張る「イ」です。
/p/ は日本語の「パ」「ペ」「ポ」よりもエネルギーの強い音で、破裂した後で空気が流れる時間ができます。最初の /p/ は「イ」の口の形で破裂をさせ、/i/ が聞こえるまでに空気が流れる時間を作ります。「ピヒイ」のような感覚です。2つ目の /p/ は破裂させるときには舌先を歯茎につけて /l/ の形を作り、破裂させたときに流れる息で /l/ を発音します。
press の /pr/、ugly の /gl/ も似たようなことが置きます。/p/ のために口を閉じたときに /r/ の位置に舌を置き、/p/ を破裂させるときに /r/ を発音してしまいます。/g/ のために口の奥で息を止めたときに舌先を歯茎につけてしまい、口の奥の閉鎖をといて流れた息で /l/ を発音します。
faces in on you の部分は繋がってしまうので特に聞き取るのが難しいかもしれません。「フェイセゼエノンユ」という感じのリズムで聞き取る練習をしてみてください。