Harry Potter and the Philosopher's Stone
Chapter 8 [00:28:23] "First, and understand this, Harry, because it's very important. Not all wizards are good. " (Hagrid)
ˈFirst, and underˈstand this, ˈHarry, because it’s ˈvery imˈportant.
First は「そもそも」とか「まず」とか、まあ、あまり意味らしい意味はありません。なにが「そもそも」かと言えば Not all wizards are good. です。
and understand this, Harry, because it’s very important. の部分は付け足されたものです。「それに分かっておいてくれ、ハリー、とても重要なことだから」です。
beˈcause は辞書で調べると後ろの /kɒz/ の音節に強勢が置かれています。文章の中では強勢を置かず、そして最初の /bɪ/ の音節は発音しないで /kɒz/ だけになることがよくあります。つづりも ‘cause と書かれることがあり、ここではそれに近いです。/bɪ/ はほとんど発音されていません。
important (/ɪmpɔtnt/) は今まで練習してきたことの復習です。
最初の /ɪ/ は「イ」と「エ」の中間の音で、むしろ「エ」に近い音と思ったほうが良いでしょう。/i/ とは区別をしましょう。
/m/ は間違えることはないと思いますが、唇を閉じた「ン」です。
ample とか bump など、/p/ の前の鼻音は大抵は m で綴られています。「新橋」は Shimbashi でしたね。
input はよく使われる単語です。これは p の前でも n と綴られています。おそらく、in と put をつなげで比較的最近作られた単語であるためであると思われます。発音は /ɪmpʊt/ です。何も考えなければ自然にそうなると思いますが、唇は閉じてください。
/ɔ/ は「オア」と口を開くイメージで練習をすると良いです。受験問題でこの /ɔ/ と /oʊ/ の違いを問うものがあります。/ɔ/ は「オア」、/oʊ/ 「オウ」 (唇は突き出します) と練習して体で覚えてしまいましょう。意外と混乱することなく区別をつけることができるようになります。
/tn/ の部分は「鼻腔破裂」を使いますよ。気が付きましたか?
Not all wizards are good.
Not の /t/ は舌で歯茎を叩くような音になっています。Not all で「ナロール」のように聞こえるはずです。単なる「ロ」ではなくベランメェ調の「ロ」が言えるように練習をしてください。
Not all は「全てが〜とは限らない」です。 「全ての魔法使いが良いとは限らないんだ。」です。