Harry Potter and the Philosopher's Stone
Chapter 8 [00:29:42] "Well, some say he died. Codswallop, in my opinion. Nope, I reckon he is out there still, too tired to carry on. " (Hagrid)
codswallop: たわ言reckon: 計算する、~であると考える
ˈCodswallop, in my oˈpinion.
codswallop は「たわごと、ばかばかしいこと」です。普段、お目にかかることはほとんどない単語です。
最初は /k/ で始まります。強音の破裂音は破裂をさせた後、次の音が現れる前に口から空気が流れる時間を作るのでしたね。/k/ の後、喉で空気が摩擦している音があるのに気が付きましたか?
口の奥の方で発音する破裂音には強音の /k/ と弱音の /g/ があります。/k/ と /g/ を区別するのに、英語ではこの空気が流れる時間の有無が重要になります。ハグリッドを手本にして練習をしましょう。まあ、ほとんどの人は自分で codswallop を使うことはないと思いますが。
これまで、/m/ と /n/ と /ŋ/ を区別する必要があって /n/ は下を歯茎につけなければならないとさんざん書いてきました。しかし、ここでは in の /n/ は唇を閉じた [m] になります。次の my の影響を受けて「同化」してしまうのです。次に来る音が
/p/ や /m/ のように唇を閉じるものであるときは /n/ と言えども [m] に変わってしまいます。
Nope, I recon he is out there still, too tired to carry on.
nope (/noʊp/) は no の口語でくだけた言い回しです。反対は yep、カーリングの掛け声でよく聞きますよね。
reckon も口語のくだけた言い回しです。「〜と思う」という意味です。
too 〜 to … は中学校で習いました。「とても〜なので…できない」です。too tire to carry on は「とても疲れていて続けることができない」です。単に「疲れた〜」とい状態ではなく、ちからが奪われて衰弱しているのでしょう。