Harry Potter and the Philosopher's Stone
Chapter 4 [00:17:01] "I will not pay to have some crackpot old fool teach him magic tricks. " (Uncle Vernon Dursley)
crackpot: 狂気じみたI will ˈnot ˈpay to have some ˈcrackpot old fool ˈteach him ˈmagic tricks.
「あの狂った老いぼれのバカに手品を教えさせるために払う金なんかない。」
have もここでは使役の動詞です。「あの狂った老いぼれのバカ」(some crackpot old fool) に「手品を教える」 (teach
him magic trick) ことをさせる、「そのために金なんか払わない」(I will not pay) です。
一説によると crackpot の pot は「つぼ」ではなくて「頭蓋骨」だそうです。「割れた頭蓋骨」から「頭がおかしくなっている」という意味になったようです。
crackpot old fool の部分が聞き取りにくいかもしれません。普通であれば形容詞である crackpot や old ではなくて名詞の fool に強勢を置きますが、ここでは crackpot を強く発音しています。人間から見てですが、「イカれてる」魔法使いのダンブルドアとは関わり合いたくないという感情が強勢の位置を変えています。
発音記号では /ˈkrækpɒtəʊldful/ です。
crackpot の /kp/ の部分は /k/ は破裂させません。破裂音が2つ連続する時、前のほうは破裂させないのでしたね。
crackpot と old は繋がってしまって「クラッポッタウルド」のように聞こえるはずです。英語では日本語ほど「声門閉鎖音」 ([ʔ])、つまり喉を塞いで息を止める音 (?) は使いません。