Harry Potter and the Philosopher's Stone
Chapter 4 [00:13:58] "I got something for you. Afraid I mignt have sat on it at some point, but I imagine that it'll taste fine just the same." (Hagrid)
I ˈgot ˈsomething for you.
got の /t/ は声門閉鎖音を使って /gɒʔsəmθɪŋ/ のように発音しているようです。喉の奥で息を止めることで /t/ に代えてしまいます。ハグリッドはどうやらこのように /t/ を省略してしまうクセがあるようです。
for は強勢がないので /fə/、すなわち、軽く「ファ」のように発音するだけになっています。
Aˈfraid I might have ˈsat on it at some ˈpoint
「might have + 過去分詞」は「〜しちゃったかもしれない」ということを表します。そして、afraid は何か良くないことに対して「〜ではないかと思う」という表現です。
この文章は「どこかで」 (at some point) 「それの上に座っちゃったかもしれない」(Afraid I might have sat on it) という意味になります。「それ」とは、この後ですぐに出てきますがハグリッドがハリーのために作ったケーキです。
I might have sat on it の部分が特に速く感じるかもしれませんが、いつもの通り have の /h/ は省略して、後はつなげて発音をしてみましょう。「アマイタヴサトンネ」というリズムになれると聞き取ることができるのではないかと思います。
at some point の /t/ も声門閉鎖音を使ってしまい「アッサムポイン」のように発音しているようです。
I iˈmagine that it’ll taste ˈfine just the ˈsame.
「変わらずに」 (just the same) 「味はいいと思う」 (I imagine that it’ll taste fine) です。
何と変わらないかと言えば、「お尻に敷いて潰してしまったかもしれないけれども」です。
これも難しいですがリズムに慣れると聞き取れると思います。「アイマジンザレトルテイストファインジャスザセイム」という感じのリズムを練習してみてください。
that の /t/ は舌で歯茎を叩く音で、次の it と繋がって「レ」のようにするとスピードについていきやすくなるでしょう。そして、it’ll は側面破裂を使います。that it’ll が「ザレトル」の部分です。
fine は「フォイン」のように聞こえるかもしれません。ハグリッドの訛のせいです。