Harry Potter and the Philosopher's Stone
Chapter 17 [01:12:33] "I went looking for the troll. I've read about them and thought I could handle it. But I was wrong. If Harry and Ron hadn't come and found me, I'd probably be dead. " (Hermione Granger)
I’ve ˈread about them and ˈthought I could ˈhandle it.
強勢は read, thought, handle の3箇所です。
「アイヴレラバウデメンソタイキダンドレト」のようなリズムになります。このリズムを保つためには相当速く喋らなくてはならないのですが、
① read about them and を一気に発音しましょう。強勢は read だけです。read の /d/ は「ラ行」の音を使って次の about と連結させます。about の /t/ は舌と歯で閉鎖を作るだけにして them と連結させます。そして、and は前の them と連結させて /ən/ と発音します。
② thought I could の一気に発音します。thought は強勢があるのではっきりと発音しますが、あとは強勢が無いので唇は動かさずに曖昧に発音することで速く喋ることができます。could は前の I につられて「キ」のように発音します。
③ handle の /dl/ の部分は側面破裂を使います。
強勢のある場所ははっきりと発音する一方で、強勢のない部分はなるべく口を動かさないでサボることで速く、英語らしく話すことができるようになります。そして、喉の奥で空気を止めることなく、ずっと息を吐き続けることを意識してください。
If Harry and Ron hadn’t come and found me, I’d probably be dead.
仮定法過去完了の文章です。
仮定法過去完了は過去の事実と異なることを仮定するときに使うもので、条件節は「if 主語 had 過去分詞…」の形をとります。ハリーとロンはハーマイオニーを探しに来てくれたので、「もしも来てくれていなかったら」というのは過去の事実と異なることの仮定になります。
英語のリズムで喋るためにですが、
① Harry and Ron, come and found の and は /n/ と発音してしまいましょう。
② hadn’t の /dn/ の部分は鼻腔破裂を使います。
③ 主節の I’d は I would あるいは I could を省略したものです。/d/ は次が /p/ で始まるので省略してしまいます。
④ probably (/prɒbəblɪ/) の最初の /pr/ は /p/ のために口を閉じたときに舌を /r/ の位置に置いてしまいます。最後の /bl/ も /b/ のために唇を閉じたときに舌は歯茎につけて /l/ の準備をしてしまいます。「ポバブレ」のようなリズムで発音します。