Harry Potter and the Philosopher's Stone
Chapter 1 [00:01:28] "Good evening, Professor Dumbledore." (Professor McGonagall)
2つ目の文章は3小節で、1小節目は “evening” の部分に強勢が置かれています。
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Good ˈevening, |
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Proˈfessor |
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ˈDumbledore. |
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名詞の前にそれを修飾する形容詞を置いた場合、普通はそれは一つの塊として1小節に収められ、強勢は後ろの名詞に置かれます。
「青いペン」 “blue ˈpen” は普通は名詞に強勢がおかれ 「ブルペーン」 ですが、「黒でなくて青がほしいんだ。」という文脈で “Do you have a blue pen?” というときは 「ブルー ペーン」 と “blue” にも強勢が置かれます。
「黒い鳥」は普通は “black ˈbird” で強勢は後ろの “bird” に置いて「ブラッバード」のように発音します。
一方、ビートルズはそのアルバム「ザ・ビートルズ」で収録した曲 “ˈblack ˈbird” で “black” に強勢を置いて「ブラッバード」のように歌っています。ここでは “ˈblack bird” は形容詞+名詞ではありません。複合名詞であり、そういう種類の鳥のことです。
Good evening (/gʊdˈivnɪŋ/)
2つの単語が1小節にまとめられて「グディーヴェネンク゜」のように聞こえるでしょう。
“eveneing” の /i/ と /ɪ/ をきちんと区別してください。/i/ は唇を横に引き、/ɪ/ は「イ」と「エ」の中間の音です。
/ŋ/ は口の奥の方で口へ流れる息を止める「ン」です。そしてわずかにですが口の奥の閉鎖を解く「ク゜」と言う音が聞こえるように私には思えます。
Professor (/prəˈfesə/)
(”Professor” についてはこちらを読んでください。)
Dumbledore (/ˈdəmbəldɔ/)
/ɔ/
/ɔ/ は「オ」と「ア」の中間くらいの音です。
/oʊ/ は「オウ」と唇を丸めて閉じるイメージだったのに対し、/ɔ/ は逆に「オア」と口を開くようなイメージが近いです。
“boat” (/boʊt/) は唇を丸めて行きますが、”bought” (/bɔt/) は「ボアト」と開くイメージです。
“Dumbledore” の最後の /ɔ/ は「オ」と「ア」の中間の音、「オア」とやや開くように練習をしてください。